爆笑を誘うほどの大ボケを連発する道場のムードメーカーは、こと練習や試合では鋭い集中力を発揮し、高校進学よりもプロキックボクサーとしての進路を選択しただけけある実力で、若干17歳にして初のチャンピオンベルトを巻いた。
特に“王者対決”として後楽園ホール興行のセミファイナルを飾った2020年2月の老沼隆斗戦では、判定で敗れはしたもののマニアが唸る名勝負を演じ、今後がますます楽しみな鳳雛として飛躍の時を待っている。
同僚選手の全戦績(日時、場所、結果)を完璧に暗記するという尋常ならぬ特技を持つ“和製フォレスト・ガンプ”の未来は明るい。